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管理栄養士の暮らしのあれこれ

子どもがピーマンを好きになるコツ

ピーマンが苦手?

子どもの苦手な野菜ランキングに登場する代表的な野菜、ピーマン。

ピーマンの苦味、青臭さを苦手とする子どもが少なくないようです。

アニメのキャラクターの設定でも、嫌いな食べ物としてピーマンが挙げられています。

我が家は以下の苦味や青臭さを軽減させる方法を試し、ピーマンが好きな子どもになりました。

嫌いにならないためには、初めてピーマンを食べた時の印象が大切だと感じています。

初めての一口を美味しく食べられることによって、次回からも抵抗なく食べられます。(途中から嫌いになってしまうパターンもあって、一筋縄ではいかないこともありますね(^_^;))

初めてピーマンを与えるお子さんにも、苦手になってしまったお子さんにも、今から紹介する方法を試してみて下さい。

ピーマンの栄養は?

ピーマンは栄養価の高い緑黄色野菜。

βカロテンやビタミンCが含まれています。

βカロテンは皮膚や粘膜を強くしたり、抗酸化作用があり、油と一緒に食べることで吸収率はアップします。

ビタミンCはコラーゲンの生成や鉄の吸収を助けたり、抗酸化作用があります。

ビタミンCは熱に弱いですが、ピーマンにはビタミンPが含まれているため、ピーマンを加熱しても、ビタミンCは壊れにくくなります

パプリカとの違いは?

赤、黄色、オレンジ色のパプリカ。

ピーマンに比べ、苦味が少なく、甘みが強く、食卓を華やかにしてくれます。

栄養価も、βカロテンやビタミンCがピーマンより多く含まれています

パプリカは緑から鮮やかな色になるまで完熟させて収穫するため、育てるのに時間と手間がかかります。

(家庭菜園で苦労して育て、やっと収穫出来たのは、たった2個(^_^;))

ピーマンに比べて、国産パプリカはやや高価ですが、栄養価と育てる手間を考えると納得ですね。

苦味を和らげる方法

  1. ピーマンを縦切りにする
  2. ピーマンを冷凍する
  3. 子どもピーマン使用する

ピーマンを縦切りにする

ピーマンの繊維はヘタから底へ縦に繊維が入っているため、繊維に沿って切ると苦味が出にくいです。

縦に繊維に沿ってきることで、炒めても横に切る時より、シャキシャキとした食感が残りやすくなります。

ピーマンを冷凍する

ピーマンを半分に切り、種をとって冷凍しておきます。

冷凍することでピーマンの苦味が和らぎます。

使用する時、凍ったまま適当な大きさに切って使用します。(冷凍すると、少し切りにくくなりますが、切れない硬さではないです。)

生を調理した時に比べて食感は劣りますが、小さく切ったピーマンを少量入れる料理(炒め物や煮物)では冷凍ピーマンを使用しても、あまり気になりません。

ピーマンが苦手な子どもや初めてピーマンを与える時には冷凍ピーマンを是非試してみて下さい。

まずは少量から、好きな料理に少し混ぜて食べさせるのがオススメです。

オムレツやオムライスは手軽に入れられます。

ひき肉に入れると、お肉の味でピーマンの味は影が薄くなるので、最初のステップに有効です。緑色というだけで警戒してしまう子にはハンバーグ類に混ぜてあげると食べやすいです。

子どもが食べる時には声かけや雰囲気も大切。

「綺麗な色で美味しそうだね。」

と楽しく食卓に出して、美味しそうに大人が食べてみせて下さい

大袈裟に演技するのがポイント!

子どもは意外と大人の表情や口調も敏感に察知しますよね。

食べるかな?とドキドキする気持ちを子どもに悟られないように演技するといいですよ。

我が家はこの冷凍ピーマンで、ピーマンに対して全く苦手意識が生まれませんでした。

子どもピーマンを使用する

苦味を抑えた子どもピーマンを利用するのも手です。

私個人の感想としては、最近のピーマンは品種改良が進んであまり苦くないので、普通のピーマンと子どもピーマンに大きな差は感じられませんでした。

子どもピーマンの方がやや苦味が少ないかな?くらいです。

「子どもピーマン」のネーミングは子どもにとって特別感を持つ、良いネーミングだと思います。

「子ども用なんだ!」と興味を持ちますし、一緒に買ったり、見たり、洗ったり、料理のお手伝いをすることによって、意欲的に食べてくれることもあります。

まとめ

夏野菜の代表、ピーマン。

まずは苦味や青臭さを和らげて食べさせることで、ピーマンは美味しいものだと認識してもらうと、ピーマン嫌いにならないかもしれません。

子どもピーマンを、冷凍し、料理に少しずつ入れてみてはいかがでしょうか?

お役に立てれば、幸いです。